気になる情報をお届け

気になリンゴ

生活

お世辞のススメ

投稿日:2013年1月2日 更新日:

愛読している雑誌・「暮しの手帖」に、こんな一節がありました。

お世辞とは本来、見返りを求めず、人の心を明るく、嬉しくするようなことを言う事、
いいところを見つけて言葉にすることです。
ぜひお世辞の習慣を身に付けましょう

 

この一節を読み、心の中にずっとわだかまっていたことが、
スコーンと落ちたような気がしました。

私は人と付き合うのがとても苦手で、
子育てがひと段落ついてからは、もともと家にいるのが好きな性格もあいまって、ずっと家にこもっています。

 

そんな私でも時には外に出ていかなければならないことも多く、出かける前は気が重くなるものの、出かけてしまえば想像していた以上に楽しめてしまうこともよくわかっているので、出かける前からなるべく気持ちを高めるように心がけています。

 

今は気心がしれた友達に会うことが多いので気が楽だし、会えば会ったで話もつきず、時間が許す限りおしゃべりに高じているのですが、そういう時間もそれぞれの都合でなかなか取れません。

 

必然的に会えるのは一ヵ月に一度、二か月に一度となるわけですが、そうなると久しぶりに出会う友人たちのちょっとした変化に目が行きます。

 

ヘアスタイルがチェンジしていれば必ずそこに目が行くし、
「ステキね。どこのヘアサロンに行っているの?」 と聞きたくなるし、
「私もそういう髪型に憧れているのよね」と、うらやましい気持ちにもなります。

 

そういう、相手にとって嫌な感想でなければ、どんどん口にだして言うようにしています。相手を喜ばそう云々というよりもむしろ、自分がいろいろな情報を得たいという方が大きいです。

 

ヘアスタイルの場合で言えば、カットが上手な美容室の情報とか、手入れが大変かどうかの情報とか。
ヘア雑誌などでは知りえないような、純粋な感想を聞きたいと強く思うのです。

 

ただ、私はつい積極的にこういういうなれば立ち入ったことを聞いてしまうのですが、逆に相手からそういう情報を聞きだされることがあまりありません。

 

例えば先日、数年ぶりに大胆に髪を切ったのですが、ロングからショートにしたにも関わらず、誰もそのことに触れてくれず・・・少々ビックリしました。

 

そしてその感情は、
「そんなに似合っていないのかな」
「切ったねと声もかけられないほどにひどい髪型なのかな」
「もしかしたら私に対して賛辞の言葉すらかけたくないのかな」
と、ネガティブな感情が次々に沸いてきたのです。

 

私の場合、言ってくれない友達を恨むよりも、自分に向けてネガティブな感情が浮かぶのがせめてもの救いですが・・・

 

この一件に限らず、私にはどうもそういう事が多いような気がしていたので、自分の存在価値について深く悩むようになっていました。
そんな時にこの言葉に出会い、すっと心の隙間に入ってきたのです。

 

お世辞というと、あまりいい意味合いに使われないのかもしれませんが、大袈裟に褒めちぎるのは白々しいし、逆に相手に不快感や不信感を与えかねません。

 

しかし私の場合、純粋に「似合うね」と思うし「ぜひその美容室を教えてほしい」と思っているわけだし、その気持ちは伝わっていると思います。

 

そういう気持ちで発した言葉は、相手にとっては決して不快には受け止められていないと思います。
ということは、私はこれまで、相手の心を明るく、嬉しくなるような言葉や、いいところを見つけて言葉にしていたということになります。

 

そう考えると、自分を卑下することなど何もなく、むしろ相手を喜ばせるような言葉をかけることが習慣づいているとも言えるのではないでしょうか。

 

ここに気付いた時、一つ自分を肯定してあげられた気持になりました。
自分は相手を嫌な気持ちにさせる存在ではなく、むしろ嬉しい気持ちにさせている存在なんだ、と。

 

見方が変わると、こんな風に自分の欠点だと思っていたことすら自分の良さに変わるものなのですね。

 

-生活
-

Copyright© 気になリンゴ , 2018 All Rights Reserved.